「こんなコードを書いている。書いたのはけっこう前だけどね」
- public class Item : SimpleName<Item>
「これ通るの?」
「うん。通る」
「たまたま通るだけ? 書いていいの?」
「問題はそこだ。ずっとこの書き方でいいのか確信が持てなかった」
「そうか」
「でも状況が変わった」
「というと?」
「MSDNのEnumerable.Max<TSource>メソッドのドキュメントにあるサンプルソースだ。肝心の1行だけ引用するぞ」
- class Pet : IComparable<Pet>
「えーっ。構造としては同じじゃないか」
「うん。インターフェースとクラスの違いはあるが同じだ」
「問題はそこじゃないものね。クラスの定義の中で継承元としてその名前をジェネリックの型引数として使えるのかってことだからね」
「でも、こうして見ると使えるのが当然であることが分かる」
「そうだね。ジェネリックとして比較インターフェース実装するなら、自分自身が型引数として指定できないと継承できない」
「この書き方はMSDN的にOKらしい、ということで今日の話はおしまい」
「先輩、こういう話にこだわってるっすね」
「FizzBuzzとか、おいらのソースに関係ない話は興味ないけどな。これは関係あるから」
「論よりソースっすか?」
「もちろん、ある程度マスのある機能するソースな」
「短いソースじゃ分からないってことっすね」
「うん。ある程度の規模のあるソースだと汎用性の高い基本クラスを整備する必要があるが、そこから出てきた事例だ」